校訓「自主・協調」と「学ぶことの責任」
函館市立港中学校 校長 白 川 卓
国内最初の貿易港となった巴港を渡る風も穏やかに、希望あふれる季節が訪れました。今年度は新たに76名の新1年生を迎え、令和6年度の函館市立港中学校の教育活動を始めることができました。
さて、最近では、AI等の情報技術の高度化や生成AIの日常的な活用など、今までの私たちの感覚を大きく上回る社会の大きく、急速な変化が起きています。
このように急激に変化する社会において、子供たちが自分のよさや可能性に気づき、多様な他者と協働しながら社会的変化に応じて、豊かな人生を切り拓く持続可能な社会の創り手となることができるような資質や能力を育むことが求められています。
このことは、本校が創立以来の校訓としてきた「自主・協調」の精神と合致しています。
校訓「自主・協調」には,自分で目標を設定し,振り返り,責任をもって行動する能力(自主)と単に自分の欲求を実現する事ではなく、その属する社会に対して責任を負うことを自覚し、多様な他者とよりよい社会づくりを目指して協働できる能力(協調)を重んじる精神がいきています。
校訓「自主・協調」について、入学式の式辞では、「学ぶことの責任」(バラク・オバマ氏のスピーより)を取り上げて紹介しました。
・自らの夢を実現するために必要な努力をしなければ何の役にも立たないこと。
・誰にでも得意なことがあり、それぞれ独自の能力を備えていること。
・そしてそれを見つけ、そのよさを伸ばす責任が皆さんにはあること。
・よさを伸ばし、学び、努力することは自分自身の将来を切り拓くだけではなく、社会や国の将来にも望をもたらすこと。
この「学ぶことの責任」は、生徒一人一人が、自分の目標を決め、その目標を達成するために全力を尽くす中で実現できるものと期待しています。
私たち教職員一同は、保護者や地域の皆様とともに、生徒たちの「学び」を全力で支えてまいりたいと考えております。
函館市立港中学校の生徒に対し、温かく見守っていただきたく、また本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。